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必要とされること

少し前の話。
ある生徒さん、初老の女性と若い犬のペア。
始めの頃は元気のある若い犬に翻弄されながらも少しづつ距離が縮まり、お互いに認め合える素敵な関係になってきました。
さて、その飼い主さんですが、母親の介護という大変な仕事をもってらっしゃいます。しかも痴呆症がどんどん進んでいき、今では普通の会話は無理な状態だそうです。

その日のレッスンが終わってから、立ち話でこんなお話を聞きました。
「母親の介護も、始めの頃は、いらいらしたりやりきれないことがあったけど、最近はちょっと違うんですよ。」
「痴呆が進んで、食べる事もできなくなってきたけれど、時々、心がつながる時があるんです。そんな時、母親はすごくいい笑顔をしてくれるんです。私もすごくうれしくなります。」
「そんな気持ちになれたのも、この子とレッスンをはじめてからなんですよ・・」
「以前は、母親に世話をしてやっているとか、やらせようという気持ちで接していました。でも違うんですよね・・・・レッスンをしていると、西田さんのやり方は、どうやったら犬が理解してくれるのか、どうやったら楽しくなるのかを一生懸命考え、犬の目線で伝えようとしますよね、それは介護も同じなんだと思います。」「それで母親の目線で介護をはじめたら、今までわからなかったことがなんとなくわかるようになり、気持ちが楽になりました。それでもなかなか伝わらないので大変ですけどね・・・・」
そのお話を聞いて、思わず目頭が熱くなりました。とってもとっても嬉しい事です。今までも仕事や子育て等色んなことに役立ってますと言われましたが、まさか痴呆症の母親の介護で役立つとはおもってもいませんでした。
私の仕事はあくまでも「犬のしつけ方教室」です。大それた事をするつもりもなく、ただ一生懸命やっているだけです。人の気持ちになり、犬の気持ちになりしていく中で、色々と失敗もあり難しい課題を与えられることもあります。嫌われてもいいから言わなくてはならない事もあります。こんな仕事やめようかなぁと思う事もありました。
そんな中で、こうした一言にいつも救われます。必要とされること、役立つ事は何者にも勝る生き甲斐です。
ちょっと真面目なブログでごめんなさい。

テーマ : 犬との生活
ジャンル : ペット

プロフィール

aura

Author:aura
町田市と稲城市にあるアウラドッグトレーニングアカデミー
の西田です。
訓練所ではなく、犬とのコミュニケーションづくりをサポー
トしています。
ブログでは私が感じた事を思うがままに綴っています。
ときにはやさしく、ときには厳しく綴りますが、特定の人や
犬に対する記事は一切ありません。
読まれた結果、どのように感じ、どのように触発され、行動
を示されるかは私にはわかりませんが、どんな時にも前向き
にとらえて読んで頂けると幸いです。
うちのボーダーコリーのビンゴは、重度の股関節形成不全でしかも耳が100%聞こえませんが、それでも沢山の経験を共にし、障害を越えて、健常な犬達と同じかそれ以上の結果さえも得ています。
なにもあきらめるものはありません。自分達の向かうイメージを持って、ひとつひとつの努力した点を線につなげ、面にしていくプロセスを楽しむ事で結果はおのずとついてきます。

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